世田谷区等々力で400年以上続く、大平農園さんを訪ね、お話を伺いました。
戦後、農薬を使う近代農法を取り入れましたが、ご家族の体調不良をきっかけに、その栽培方法に疑問を持ち、農薬や化学肥料を使わない農法へ転換されたそうです。
一度傷んだ土を立て直すには、数年もの歳月が必要でした。
おからなどを使った肥料を工夫し、何度も試行錯誤を重ねながら、ようやく豊かな土壌をつくり上げてこられました。
「消費者の身体に入るものだからこそ、安心できるものを届けることが大切」
その一心で、長年にわたり農業を続けてこられたお話が、強く心に残りました。
しかし、世田谷区の農家戸数は、
2003年の470戸から、
2015年には340戸、
2025年には282戸へ。
この20年余りで、約4割も減少しています。
収益の厳しさ、重労働、税負担、そして後継者不足。
農家の皆さまが直面している問題は、決して地方だけのものではありません。
国の農政のひずみは、ここ世田谷にも及んでいます。
私たちの身体をつくる「食」と、地域に残された大切な農地を、次の世代へ引き継ぐために何ができるのか。
これからも現場へ足を運び、皆さまのお声を伺いながら、区政としてできることを考えてまいります。
